はじめに
私自身出産は初めてだったので、お産中は何も考えられないほど必死でしたが、産んだ後の今は本当に素晴らしい経験だったと思います。
今回は、私が経験した出産の過程を振り返りながら、そのときの気持ちや実際の体験を皆さんにお伝えしたいと思います。
陣痛が始まるまで
おしるしの発見 ( 39w1d )
出産の2日前の夜、私は「おしるし」に気づきました。おしるしは出産が近づいているサインとして知られていましたが、実際に自分で確認すると本当に出産が近づいているんだなと実感しました。
しかし、おしるしがあってもすぐに陣痛が始まるわけではないと知っていたので予定日まで時間があるし、まだ大丈夫かな〜という感じでした。
最後の妊娠健診 ( 39w2d )
この日は最後の妊婦健診でした。内容はいつも通り採尿・体重、血圧測定・内診・診察でした。
内診のときおしるしがあったことを伝えると前よりもグリグリされたのでとても痛かったです。先生が子宮口に指を入れて刺激し陣痛が強まるように促す処置だそうです。
この時は子宮口3cmくらいでしたが前駆陣痛もなかったので、また1週間たったら来てくださいと言われました。
健診後病院から家まで30分くらい歩いて帰りましたが帰って確認したら、内診グリグリされたせいか生理のときくらい出血しててびっくりしました。
陣痛の兆候 ( 22:00くらいから )
そして、妊婦健診に行った日の夜から陣痛がきました。
最初それが本当に陣痛なのかどうか判断がつきませんでした。軽い腹痛のような感覚が続き、便秘のせいなのか陣痛なのか分かりませんでした。
母に相談したら、便秘のせいじゃない?と言われたので、疲れていたし早めに寝ることにして布団に入りました。
しかし布団に入ってもまったく寝れず、徐々に痛みが強くなり、間隔が短くなるにつれて「これは陣痛だ」と理解しました。
だんだんと痛すぎて寝っ転がるのもキツく、トイレに座る体勢が楽だったのでほぼ一晩中トイレに引きこもっていました。
病院での過ごし方
病院へ連絡( 39w3d 5:30くらい )
とうとう我慢できないくらいの痛さになってきたので、病院へ電話しました。
陣痛は何分おきか、破水はしていないかなど聞かれました。そして、前開きになるショーツに履き替え、大きめのナプキンをあてて病院に来るように言われました。
母を起こし、ショーツを履き替えて入院バックを持って病院へ向かいました。
病院へ到着 ( 6:00くらい )
病院に到着したら始めに着替えてから診察をしました。この時は子宮口6cmくらいでした。
その後病室へ案内され、入院手続きを済ませて、とりあえず朝ごはんが来るのを待っていました。
待っている間も陣痛がだんだんと強くなってきましたが、休みならが朝ごはんは食べることができました。
再び診察( 12:00くらい )
この時の痛みはもう、1人ではたっていられないくらいの痛みでした。痛い場所はお腹からお尻のほうになってきたので、穴のあいた椅子に座って陣痛を耐えてました。
助産師さんが部屋にきて、また診察するように言われたので診察してもらいました。
子宮口7cmくらいになっていました。
もうそろそろ分娩室に連れて行ってもらえそうでしたが、ちょうどお昼ご飯の時間だったので部屋でご飯を食べて、赤ちゃんがもう少し下がってきたら分娩室に来るように言われてしまいました。
分娩台へ上がる
分娩室へ ( 12:30くらい )
診察の後部屋にもどってきましたが、痛すぎてお昼ご飯はほとんど食べられませんでした。
トイレに行くと赤ちゃんが下がりやすいから行った方がいいと言われましたが、歩けないくらいだったので行けませんでした。
またこの頃から陣痛のときに、痛すぎて声が出たり、いきみが逃がせないことがありました。どうしても力が入ってしまい、ときどきおしっこが少しずつ漏れるような感覚がありました。
どうしても我慢できなかったし、部屋で1人っきりだったので心細かったため、ナースコールをして分娩室に行くことにしました。
意識が朦朧とする中で水とスマホはなんとか持っていきました。
母(サポート係)病院に到着( 13:00 )
出産の立ち会いは母がする予定だったので、分娩室に着いたら電話をして呼びました。
母が到着するまでは陣痛がきたら、助産師さんに腰やお尻を押してもらっていました。特にお尻を押してもらうと少し楽になりました。
しばらくして母が病院に到着すると、サポートは助産師さんから母に交代しました。母に陣痛が辛いことを話したりすると、少しリラックスすることができたのでよかったです。
分娩台の上での体勢
分娩台に乗ってから強い陣痛はきていましたが、長い時間は続かず直ぐに収まってしまい出産に繋がる陣痛にはまだまだなりませんでした。色々な体勢になった結果、私は仰向けが1番強い陣痛がくることがわかりました。
すごく痛くて辛かったのですが、早く苦しむ時間が終わって欲しいと思ったので、仰向けで頑張っていました。
他にも横向きや、足を上げたりすると強い陣痛がくることがあるみたいで、人によって違うみたいです。
破水していたことが分かる( 14:00くらい )
12:00くらいから陣痛のとき力が入ってしまいおしっこが漏れてしまったと思ったのですが、おしっこではなく、上の方が破水していて羊水が少しずつ出ていたことがわかりました。
その後、先生が内診しながら膜を破り中に残っていた水を出したので、ドバっと水が大量に出ていくのがわかりました。
赤ちゃんが生まれる ( 14:30 )
羊水を出してからは、お産が一気に進みました。子宮口が全開になり、会陰切開をしました。
会陰切開は「ちょきん」と切った音が聞こえたので怖かったです切られたことが分かりましたが、陣痛の方が痛くて切られた痛さはありませんでした。
会陰切開をしてすぐに赤ちゃんの頭が出てきました。その後すぐにヌルヌルッとした感覚があり体も全部出で無事に出産することができました。
頭が出るときは大変でしたが、助産師さん達も「もうちよっとだよ、頑張って」など応援してくれたのでなんとか頑張れました。
産後の休憩
出産の後処理
生まれたあとは少し記念撮影をしてその後、赤ちゃんは助産師さんに預けられて体をキレイにしてもらったり、体調確認・体温調節などをしてもらいました。
その間に私は、胎盤を押し出されたり、会陰縫合の処理をしたり、残りの血液を出されたりしました。普通に縫われている感覚があり、糸を引っ張ったりするのがすごく分かりました。ひたすら「痛い痛い」言っていました。
産後2時間休憩
出産から2時間は分娩台から降りずに寝たまま過ごします。この時カンガルーケアをする予定でしたがちょうど他にも出産する人がいるらしく、助産師さんが忙しかったみたいなのでできませんでした。
その変わり、赤ちゃんはコットに入れられて運ばれてきたので、隣で一緒に寝ていました。
この時に、陣痛がもう来ないんだという安心感や、出産をすることが出来た達成感でやっとホッとした気持ちになることが出来ました。
私の行った産院では、立ち会いは産後1時間までという決まりがあったので時間になったら母は帰り、夜にまた面会に来てもらうことになりました。
産後初めての歩行とトイレ
2時間の休憩か終わると立ち上がり、トイレに1人で行けるか助産師さんに見てもらうことになります。
久しぶりに立ち上がったので、ヨタヨタしていましたが、点滴の棒を杖代わりにして歩けました。
産後は膀胱の感覚が鈍くなるらしく、私もあまり尿意はありませんでしたがなんとかできました。会陰の傷の痛みもあり少し怖かったのですが、我慢できる程度だったので大丈夫でした。
部屋に戻り入院生活の始まり
部屋に戻ったらようやく落ち着いて、持ってきた荷物の整理をしたり部屋を散策したりすることができました。
18:00くらいには助産師さんが来て点滴も取ってもらえました。
19:30には夫と母と祖母が面会に来てくれて赤ちゃんを抱っこしていました。
その後、夜ご飯を食べた後は前日寝れてなかったこともありぐっすりと寝ることができました。
これから出産を迎える方へ
今回、私が初めて出産の経験をしてみてやって良かったことや、これはやった方がよかったと思ったことがあったので紹介したいと思います。
ナースコール
今まで病院に入院したことなどなくナースコールは本当に緊急の時だけしか押しちゃダメだと思っていたので、陣痛が辛くても1人で耐えていました。陣痛中辛い時1人で耐えるのは精神的にも辛かったのでもっと助産師さんに頼ればよかったなと思いました。
出産の立ち会い
お産で1番辛いのは陣痛の痛みを耐えているときです。その時に母が居てくれてとてもよかったと思いました。
母は出産を経験しているので、陣痛ときのサポートの仕方や陣痛の辛さを理解してくれていました。とても頼りになったので心強かったです。夫だったらオロオロするばかりでそうはいかなかったと思います。
分娩室への持ち物の準備
入院バックはいつ陣痛がきてもいいように準備していたのですが、準備したときから時間が経っていてどこになにがあるか分からなくなっていました。
陣痛中は痛すぎて物を探す余裕はまったく無く、分娩室に行く時は何も準備できませんでした。
陣痛中に力んだりすると暑くなるので、
飲み物・ペットボトルに差すストロー・スマホ・タオル・うちわ
があるとよかったです。なので入院バックとは別のバックに前もって準備しておけば良かったなと思いました。
おわりに
初めての出産は、本当に多くの驚きや感動が詰まった経験でした。今振り返ると、痛みや不安ももちろんありましたが、それ以上に新しい命を迎える喜びや、母としての一歩を踏み出す瞬間の感動は言葉に尽くせないものがあります。
この記事を通して、私自身が経験したリアルな出産の一部をお伝えすることで、これから出産を迎える方々に少しでも安心感や心の準備を持っていただければと思います。出産は本当に人それぞれで、同じような体験は二度とないかもしれませんが、自分自身の体験を大切にし、しっかりと向き合っていければ素晴らしい結果が待っていると思います。
これから出産を迎える皆さんが、少しでも穏やかな気持ちでその時を迎えられることを心から願っています。そして、無事にかわいい赤ちゃんとの対面を楽しみにしてくださいね。